Search Consoleのサイトマップが「取得できませんでした」エラーの対処法

Search Consoleのサイトマップが「取得できませんでした」エラーの原因と対処法(写真:Adobe Stock)

Google Search Console(以下、サーチコンソール)を利用して、サイトマップをサーチコンソールで送信しているWebサイト運営者は多いと思います。

サーチコンソールからサイトマップを送信すると設定は完了しますが、送信して数日後に「取得できませんでした」とエラーが発生する場合があります。エラーをそのままにしていると、クローラーがサイト構造を正しく把握できず、場合によってはインデックス漏れや検索順位の低下を招く可能性があります。

本記事では、エラーの原因と具体例を交えた対処手順をわかりやすく解説します。


サイトマップとは


サイトマップ(XMLサイトマップ)は、検索エンジンに対してWebページの構造や更新情報を伝えるファイルです。URLや最終更新日時、ページの優先度などを記載し、クローラーが効率よくサイト全体を巡回・インデックスできるようサポートします。

特に大規模サイトや更新頻度の高いサイトでは、サイトマップが正しく機能することで検索結果への反映スピード向上やインデックス漏れ防止につながります。


エラー発生の原因


サーチコンソールで「取得できませんでした」とエラーが発生する主な原因として、以下の3点になります。


  • サイトマップが存在しない
  • サイトマップのURLが間違っている
  • Googleのクローラーがサイトマップへクロールできていない

サイトマップが存在しない

はじめに考えられる原因として、そもそもサイトマップを生成していないか、生成したけどサイトマップをサーバーにアップしていないと、GoogleのクローラーがクロールしたURL先に「サイトマップが存在しなかった」というケースが考えられます。


サイトマップのURLが間違っている

次に考えられる原因として、サイトマップのURLが間違っているケースです。

サイトマップは、ドメイン直下に「sitemap.xml」ファイルを設置するのが一般的で、サイトマップのURLは「https://example.com/sitemap.xml」としている場合が多いです。

ファイル設置後にサーチコンソールからサイトマップのURLを送信しますが、そのURLが間違っていたりすると、サイトマップの設定に失敗することがあります。


Googleのクローラーがサイトマップへクロールできていない

サイトマップを設置してURLも間違っていない場合に考えられる原因は、Googleのクローラーがサイトマップへクロールできていない可能性が考えられます。

サイトマップのURLやファイルをアップしたディレクトリに対して、Googleのクローラーをブロック設定しているとクロールできません。
また、Basic認証やログインパスワードが設定されているページにはクロールできませんので注意してください。


次に、対処手順について解説します。


対処手順その1:サイトマップが存在している状態にする


サイトマップのファイルをFTPでアップロードして運用している場合は、ドメイン直下に「sitemap.xml」ファイルを設置するのが一般的です。
※特別な事情がなければ、ドメイン直下に「sitemap.xml」ファイルをアップロード・設置してください

WordPressでサイト運営している場合は、「XML Sitemap Generator for Google」などのサイトマップが生成できるプラグインを利用することをおすすめします。当サイト(Sukimadori.com)もWordPressで運営しているのですが、プラグイン「XML Sitemap Generator for Google」を利用してサイトマップを自動生成しています。

WebブラウザでサイトマップのURL「 https://example.com/sitemap.xml 」にアクセスして、以下にあるような画面(Sukimadori.comの場合)が表示確認できれば、サイトマップが存在している状態となります。もしそうでない場合は、プラグインを再度設定し直すか別のプラグインでサイトマップを生成することを検討しましょう。


Webブラウザでアクセスしたサイトマップの様子

対処手順その2:サイトマップのURLを間違えずに送信する


サイトマップが存在している状態にできたら、サーチコンソールのサイトマップのページにアクセスします。

以下の画像にあるように、赤枠内に「sitemap.xml」と入力して「送信」ボタンを押します(サイトマップのファイル名が「sitemap.xml」の場合)。


Google Search Console(サーチコンソール)でサイトマップを送信する

以下の画像にあるように、ステータスが「成功しました」と検出されたページ数が「0」以外の数字が表示されていたらOKです。もし検出されたページ数が「0」になった場合は、数日後にサイトマップのページにアクセスして、検出されたページ数が「0」以外の数字が表示されていたらOKです。


Google Search Console(サーチコンソール)にサイトマップ登録完了した様子

対処手順その3:サイトマップにGoogleのクローラーがクロールできるように変更する


サイトマップを読み取ろうとしたクローラーがクロール拒否されている場合は設定を変更しましょう。

robots.txtに「User-agent: Googlebot」(Googleのクローラーに対する指定)の記述に対して、「Disallow:」(アクセス拒否)を設定していないか確認して、サイトマップの設置場所にクローラーがクロールできるように変更します。

以下の画像にあるような記述設定をしてアップロードすると、Googleのクローラーがクロールできるようになります。

サイトマップにGoogleのクローラーがクロールできるように変更するrobots.txtの設定例

まとめ


サーチコンソールのサイトマップ「取得できませんでした」エラーは、サイトマップの設置ミスやURL間違い、クロール拒否など複数の要因で発生します。

本記事で紹介した確認ポイントとステップに沿って対処することで、サイトマップが正常に取得できるようになります。サイトマップはSEOの要ですので、定期的にチェックし、エラーが出た際には対処して解消しておきましょう。

この記事をシェア