家庭用ルーターの不正利用を防ぐ!確認方法とセキュリティ対策

家庭用ルーターの不正利用を防ぐ!確認方法とセキュリティ対策(写真:Adobe Stock)

私たちの生活はインターネットに依存していて、家の中でもスマホやタブレット、パソコンなど、さまざまなデバイスがネットに接続されています。ネット接続に欠かせない家庭用ルーター(Wi-Fiルーターまたは無線LANルーター)が不正利用されると、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。例えば、知らないうちに他人があなたのネットワークを使っていたり、個人情報が漏洩したりすることも。


そのような不安を解消するために、この記事では家庭用ルーターの不正利用を防ぐ方法や、確認すべきポイント、そして具体的なセキュリティ対策についてお話しします。



家庭用ルーターの不正利用とは


家庭用ルーターの不正利用とは、他人があなたのネットワークに無断でアクセスし、インターネットを利用したり、データを盗んだりすることを指します。これが起こると、あなたのプライバシーが侵害されるだけでなく、ネットワークの速度が遅くなったり、セキュリティリスクが高まったりすることもあります。


具体的には、悪意のある第三者があなたのWi-Fiに接続し、あなたのデバイスを通じて不正な行為を行うことがあります。例えば、オンラインバンキングやショッピングの際に、あなたの個人情報を盗むことが考えられます。また、他人があなたのネットワークを使って違法な活動を行った場合、あなたがその責任を問われることも。


不正利用の手口は様々ですが、一般的には以下のような方法があります。


  1. パスワードの推測:簡単なパスワードやデフォルトの設定をそのまま使っていると、簡単にアクセスされてしまいます。
  2. Wi-Fiのスニッフィング:専門的な知識を持った攻撃者が、無防備なネットワークを探し出し、データを盗み取ることがあります。
  3. フィッシング攻撃:偽のログインページを作成し、ユーザーから情報を騙し取る手法です。

スマホやパソコンなど、無線接続に使う家庭用ルーターが外部から不正に侵入されて悪用されるケースが相次いでいることを受けて、2023年4月5日に警視庁が「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について」を発表しました。不正利用を防ぐためには、まずご自身が利用しているルーターのセキュリティを見直すことが大切です。



不正利用の確認方法


不正利用の確認方法として、まずはルーターの管理画面にアクセスします。そして、以下の項目に該当しているか確認してみましょう。


  1. 見覚えのない「VPN機能設定」や「DDNS機能設定」、「インターネット(外部)からルーターの管理画面への接続設定」の有効化がされていないか確認する。
  2. VPN機能設定に見覚えのないVPNアカウントが追加されていないか確認する。
  3. 見覚えのない設定があった場合、ルーターの初期化を行い、ファームウェアを最新に更新した上、ルーターのパスワードを複雑なものに変更する。
引用:家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について 警視庁

ルーターの管理画面へのアクセス方法については、取扱説明書やメーカーのサイトから確認してください。バッファローをご利用の方は、よくあるご質問「Wi-Fiルーターの設定画面を表示する方法」からWi-Fiルーターの設定画面を表示する方法、およびIPアドレスを確認する方法を動画とテキスト版で確認することができます。バッファロー以外でご利用の方は「ルーターの管理画面【ご利用のメーカー名】」で検索してご確認ください。



セキュリティ対策


警察庁の注意喚起の発表内容に推奨している対策が紹介されていて、従来の対策である「初期設定の単純なIDやパスワードは変更する。」「常に最新のファームウェアを使用する。」「サポートが終了したルーターは買い替えを検討する。」に加えて、新たな対策として「見覚えのない設定変更がなされていないか定期的に確認する。」ことを公表しています。


家庭用ルーターのセキュリティ対策(写真:警視庁)

セキュリティに関心があり時間に余裕のある人であれば「初期設定の単純なIDやパスワードは変更する。」「常に最新のファームウェアを使用する。」に加えて「見覚えのない設定変更がなされていないか定期的に確認する。」といった対策はできるかと思われます。しかし、セキュリティにあまり関心がなく時間に追われている人が設定をするのはハードルが高いと考える人は一定数いるのではと筆者は考えます。


セキュリティに関心がなかった方が比較的にできる対策として「サポートが終了したルーターは買い替えを検討する。」から始めるのが対策しやすいのではと考えます。新しいWi-Fiルーターで且つデジタルライフ推進協会(DLPA)が推奨するWi-Fiルーターであれば、ファームウェアの自動更新に対応してセキュリティーが強化されているだけでなく、通信速度等の性能向上も見込めて且つ安全で快適なインターネットライフを楽しめることを期待できます。


デジタルライフ推進協会(DLPA)推奨のWi-Fiルーター(写真:バッファロー)

まとめ


家庭用ルーターの不正利用を防ぐセキュリティ対策の第一歩として、金銭負担にはなりますが、デジタルライフ推進協会(DLPA)が推奨するWi-Fiルーターの買い替えを
検討する
ことから始めて、時間に余裕があるときに「初期設定の単純なIDやパスワードは変更する」「常に最新のファームウェアを使用する」に加えて「見覚えのない設定変更がなされていないか定期的に確認する」といった対策を検討してみてはいかがでしょうか。


関連リンク
プレスリリース(バッファロー)
お知らせ(NECプラットフォームズ)
プレスリリース(アイ・オー・データ)
ニュースリリース(エレコム)

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