ChatGPTに会話履歴を残さない機能が新たに追加

ChatGPTに会話履歴を残さない機能が新たに追加(写真:OpenAI)

連日テレビやSNSなどで話題になっている「ChatGPT(チャットジーピーティー)」。ChatGPTを通じて個人情報などが共有される問題に対応するためにOpenAIは会話履歴を残さない機能を導入しました。



米新興企業のOpenAIは4月25日(現地時間)、対話型AI(人工知能)「ChatGPT」のチャット履歴をAI学習モデルのトレーニングに利用されるかどうかを選択できる設定を追加したと発表した。チャット履歴をオフにした状態で会話した内容はAI学習モデルのトレーニングや改善には用いられないとのこと。


チャット履歴をオフにするには、まずChatGPTの画面左下にあるメニュー(スマホでは左上の横三本線のアイコン)のアカウントをタップする。


ChatGPTの画面
(写真:OpenAI)

すると歯車アイコンの「Settings(設定)」項目が表示されるので「Settings」をタップ。


ChatGPT歯車アイコンの「Settings(設定)」
(写真:OpenAI)

Data Controlsの右側にある「Show」をタップすると、以下の画像にあるとおり「Chat History & Training」の項目が表示される(以下の画像はオンの状態)。


ChatGPT「Chat History & Training」の項目
(写真:OpenAI)

「Chat History & Training」の項目でオンからオフに設定変更する(以下の画像はオフの状態)。


ChatGPT「Chat History & Training」の項目
(写真:OpenAI)

ChatGPTの画面左上にあるチャット履歴が表示されなくなる(「Enable chat history」ボタンをタップするとチャット履歴が表示される)。


ChatGPT「Enable chat history」ボタン
(写真:OpenAI)

既存のオプトアウトよりも簡単に設定画面から管理することができて、いつでも変更が可能。
なお、チャット履歴はオフにしても不正使用を確認するために会話は30日間保持されるが、その後削除されるとのこと。


ChatGPTは不正確な答えや無意味な答えを書くことがあるものの、自然な文章で質問に回答してくれる点などからChatGPTの利用が急速に拡大している。2022年11月30日に公開されたChatGPTは2カ月で利用者が1億人を超えた。
一方でAIの学習のための情報収集方法には不透明な点があるなど懸念も拡大している。イタリア当局が個人情報保護などの観点から同国での使用を停止するなど、欧州を中心に規制の動きも強まっている。


チャット履歴をオフにした状態で会話した内容はAI学習モデルのトレーニングや改善には用いられないとはいえ、今回の会話履歴を残さない機能を利用する場合においても機密情報や個人情報が含まれていないかを確認した上で利用することをおすすめします。


関連リンク(Source)
New ways to manage your data in ChatGPT(OpenAI)

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